2006年 05月 22日
背振山麓の山里(パステル) |
福岡県」と佐賀県の境に背振山に連なる1000メートル級の山が壁の様に連なっています。その福岡県側の山麓の山里の風景です。
この背振山頂には自衛隊の大きなレーダー基地があり朝鮮、中国などに対する空の防衛の任務に当たっています。気象の変化も激しく航空機の事故も発生しています。
最近では数年前海上保安庁の救難捜索の航空機が山中に墜落し数名の死者が出ています。又古くは1936年パリ、東京間の飛行時間を競うレースに挑戦したフランスのアンドレー・ジャピーの操縦する飛行機が12月19日の夜、燃料不足のため、航路の途中で福岡の雁ノ巣飛行場に降りようとして雨と霧のため背振山の佐賀県側に墜落し機体は大破、ジャピー氏も重傷を負う事故が有りました。このときいち早く山すその脊振村の村民が暗闇の雨の中,松明や提灯などを頼りに、道なき道を切り開き救助に駆けつけジャピー氏を救出し病院に運び彼の命を助けました。
私が小学生の頃で当時の記憶があります。まだ戦争がはじまっていない平和な時代でした。ジャピー氏は退院後村を訪れ村民に感謝し、フランス政府も村民に感謝状を送るなどして墜落現場に記念碑を立てましたがその記念碑が今も残っています。
by andrew-katsu
| 2006-05-22 22:56
| 福岡地方